いけずのいけす

すっきり整った暮らしを夢想するアラサーゆるゆるオフィスレディです。

バイバイバスタオル

この夏、バスタオルと別れた。


バスタオルの扱いは長年の悩みだった。
なるべく頻繁に洗った方がいいということは分かりつつも、大物だから乾きにくいという思いが洗濯行きを渋らせる。夏はさほど問題ないが、冬の曇りの日などは一日中干しておいても完全に乾かなかったりするため、洗濯日をきちんと選ぶ必要がある。
ひとまず今日は洗濯するのはやめて、使ったものをそのままベランダに干しておく。次の日も使ってみると、なんとなく臭いがすっきりしない。かといって、洗濯を保留にしながら毎日取り替えられるほどのストックもないーー。


そんな呆れるほど些末な悩みを毎日飽きずに抱え続けていたわけだが、先日全てのバスタオル(正確には客用に2枚残してある)をリストラし、日常使いするタオルはいわゆるフェイスタオルのみにした。


お風呂上がりはフェイスタオルでささっと体を拭く。バスタオルとは少し違うが、小回りのきく便利さがありこれはこれでいい。
洗濯をする日なら、そのあと洋服と一緒に洗濯機に放り込んで洗う。乾きがいいので翌日の天気は気にしなくてよい。

もう快適の一言である。


きちんとお手入れされたバスタオルは、大きくてふかふかしていてほんのりといい香りがして、お風呂から上がったあと包まれると幸せな気分になる。
ただしそれはあくまで、「きちんとお手入れされていれば」の話だ。自宅でそのコンディションのバスタオルを毎日維持するのはなかなか手間がかかる。

そこに労力を割く気はないが、かといって毎日使うタオルの心地よさも無視できないという人は、バスタオルをやめてみるという選択はありだと思う。


なお、バスタオルリストラの野望はずっとあったのだが、彼が嫌がりそうだなあと思って実行に移していなかった。ところが、ふとこの話をしてみたところ、バスタオルに何のこだわりもないことが判明し、あっさりと実現することとなった。

片付け本にはよく「家族のものの片付けは、その家族の同意を得ずにやらないこと」ということが書いてある。勝手にやってしまうのは以ての外だが、反対を見越して勝手に止めてしまうというのもよろしくない。多分こう言われるだろうと決めつけずに、忌憚なき意見を聞いてみることは重要だと今更ながら感じた次第である。仕事論みたいなオチになった。