いけずのいけす

すっきり整った暮らしを夢想するアラサーゆるゆるオフィスレディです。

狭いおうちと家具の攻防

家は小さすぎても困るが、極力小さくしておきたい。

 

私と彼との大人二人で去年まで住んでいた部屋は、34平米の1LDKだった。廊下がなく、洗面所・脱衣所も最低限の広さだったので、34平米のほとんどが居室に当てられている効率的な間取り。平米数のわりにはかなり広々して見えたし、実際狭いと感じたことはほとんどなかった。

 

2年住んだ34平米からなんとなく引っ越して、今の部屋は45平米の同じく1LDKだ。前の部屋から10平米以上広くなったが、新しく追加した家具は台所用の棚(リフォーム済のお洒落キッチンには収納の類が一切なく、食器と食材のために買わざるを得なかった)だけなので、最早持て余しているとすら感じるのだが、内装が気に入っちゃったので仕方ない。

 

私の体感としてはそんなところで、34平米でも十分だったし、なんなら次は30平米くらいでもいけるんじゃないか、と下限へのチャレンジを志向しているのだが、職場の人と話していると「45平米か〜二人だとちょっと狭くて大変じゃないスか?」みたいなことを言われたりするので、素直に驚く。そんなふうに言ってきたあの人は、一体どのくらいの部屋に住んでいたのだろう。


ただ、体感はさておき平米数でいえば決して広くないということは自分でも百も承知だったので、引っ越し当初から気をつけていたことがある。

 

『家具をなるべく減らし、床が見える面積を最大化する』ということだ。

これをモットーに、じゃあどんな家具にするんだと噛み砕くと以下の2点となる。

  • 使わないときは畳んだり、隅に動かしたりできる家具を選ぶ

使っていないときも、部屋にででーんと鎮座する家具は極力避けた。
 ベッドではなく布団(のちにマットレスに買い替え)
 ソファではなくビーズクッション
 洋服ダンスではなくキャスター付きハンガーラック
というような選択をしている。この中ではなんといっても布団が良かった。大物家具の最たるものであるベッドを買わなくて済んだのは、僥倖中の僥倖だと思っている。

 

  • 収納は備え付けで完結させる

収納に関してはこれが理想系である。収納家具を設置しないのだ。
台所、洗面所、お手洗いといった水回りと玄関は基本的にこの方針を貫いた。(逆にいえば、服や本や雑貨は、収納するために家具を買っている)

台所はシンク下に食器と調理器具、コンロ下にストック食材、吊り戸棚に鍋類という配置。あとは、キャリーを付けた小さなワゴン(膝くらいまでの高さ。DAISOのパーツを組み合わせて作った1000円くらいのもの)にお米とパンなんかを置いていた。

洗面所はシンク下にタオルや洗剤のストックを収納。洗濯機上には突っ張り棚を設置して洗濯バサミ等を置いた。

お手洗いは吊り戸棚にストック類を全て収納。玄関も同様。


床が広々しているので全体がすっきりして見え、収納が限られているため物がそんなに増えず、それがより一層すっきりに拍車をかける。こんないい好循環、ほかにあるだろうか?

今住んでいる部屋がそんな感じなので、時折実家に帰ると部屋の情報量にびっくりする。いつか綺麗にしたいなあなんて思うのだが、物の大多数が自分の管轄下にない空間ではなかなか難しく、ちまちまと自室の勉強机を片付けたりしているのが現実である。