いけずのいけす

すっきり整った暮らしを夢想するアラサーゆるゆるオフィスレディです。

我らいずこに住むべきか

来週、引越すことにした。京葉線の奥地から、今度は一気に山手線の輪の中だ。

今の部屋は畳もあってお気に入りだし、家賃は安いし、周辺環境も良いし、何より駅の近くに大変美味しいケーキ屋があって、ただ一つ東京が遠いこと以外は目立った不満はなかったのだが、結果的にはその一つが致命的であった。


経路検索すると、駅から駅までは乗り換え無し・快速電車で30分強。それだけ見るとまぁアリかなと思うのだが、これを毎日使っていると当初考えていなかったマイナスポイントが見えてくる。

⚪︎通勤時間帯はほとんどが各駅停車で、なんなら通過待ちもするので40分以上かかるとか

⚪︎最寄駅では定刻通りでも、途中でアクシデントがあり遅延する確率が高いとか

⚪︎電車の本数がそんなに多くないため、駅で発車まで15分待ったり、また目的地にやたら早く着くのに乗らざるを得ないとか

結局、東京駅までは1時間、その他都心部には1時間半かかるというのが体感で、その不便さに耐えられなかったのである。


共働きの世帯は特に、家賃と家の広さを犠牲にしてでも職場に近いところに住むべきだと今なら自信を持って言える。

投資判断には定量化と直観が大事だというので、投資の効果について定量化も試みよう。例えば、職場の近くと郊外で通勤時間が30分、家賃が4万違ったとする。2人暮らしなら1人あたりの負担額は2万円なので、月に20日働くとして1日1000円で往復1時間の自由時間を買っていることになる。すなわち、1000円の投資で1時間手に入れている。

ここで、普段の給与を時給換算したら1200円だったとすると、自分の1時間には1200円分の価値があるのだと言える。そんな1時間を1000円で手に入れられるのだから、お買い得というわけだ。


千葉の団地と23区のマンション、平米単価はおおよそ2倍違うが、家賃には時間の値段も込みだと考えると仕方ない。

時間への投資はくれぐれも惜しんではいけないのだと、噛み締めた千葉暮らしであった。