いけずのいけす

すっきり整った暮らしを夢想するアラサーゆるゆるオフィスレディです。

美味いティラミスを食べたければサイゼリヤに行け

タイトルそのまんまだ。


最近サイゼリヤのティラミスが「ティラミスクラシコ」としてリニューアルしたのだが、これがたいへん美味しい。

しかも価格は300円。この値段でこの出来栄えだと、最早ちょっとしたレストランで食べる意義を全く感じない。世間のティラミスにはこれより安いものも高いものもあるだろうけれど、味と価格のバランスは本当にピカイチだ。ティラミスが食べたいと思ったら今度からは躊躇なくサイゼリヤに行くことに決めた、そういうレベルの美味しさなのだ。


サイゼリヤが近くにない人は、ローソンのティラミスがおすすめ。
これもかなりいける。


※このあとはひたすらティラミス考が続きます


サイゼリヤのティラミスといえば199円のアイスティラミスだが、最近変わったのをご存知だろうか。
・「ティラミスクラシコ」という名前になり
・アイスではなくオーソドックスな形態になり
・価格は100円アップして299円になった。
ここでいうオーソドックスな形態とは、バットからすくってお皿に盛り付けたような、やわらかいものを指している。


ティラミス、と言ったときに想像する姿は誰しもそう大差ないと思うのだが、その実それなりにバリエーションがある。

大きな2つの軸として

・スポンジ部分が多く自立する/クリーム部分が多く自立しない
・クリーム部の味が生クリーム寄り/マスカルポーネチーズ寄り

があり、そのほかにも

・スポンジ部分がふわふわ/エスプレッソしみしみでしっとり
・リキュールを使っている/いない
コーヒーゼリーの層がある/ない

などといった点も店によって違う。

上に挙げた項目で、常に右側を拾っていけば私好みのティラミスの出来上がりだ。
マスカルポーネの味がするクリーム部分が主体で、スポンジ部分はあくまでしっとりしていて主張せずクリームの引き立て役となり、クリームとスポンジとエスプレッソの他に余分なものは入っていない、そういうティラミスを愛している。
ただ、ここに挙げている要素だけでも単純計算で2の5乗=32通りのティラミスが存在し得ることからも容易に想像がつく通り、「なんか今ひとつだな…」というものに出くわすこともそれなりに多いのが実情である。つい最近も銀座ベルビア館の1階で出会った。


これが例えばチーズケーキなら、ベイクドかレアかによって味わいの方向性が全く違うので、メニューにもベイクド、ベイクドレア、ニューヨーク、レア、スフレなどの記載がなされることが多い。対してティラミスはそうは言っても「全く違う」というほどの差異はないため、メニューにも単にティラミスとしか書かれていないことがほとんどで、注文していざ運ばれてきたものを見て己の理想との違いに涙するのである。

異教徒よりも同胞の異端者への扱いが苛烈を極めるように、全く違うものよりも、ほんのちょっと違うものの方が人は許せないという。This is it. まさにそれだ。


多くの飲食店でティラミスを食べ感動と失望とを繰り返してきた私なので、クラシコにもさほど期待していたわけではなく、愛好家として食べておかねばならんだろうという使命感で注文したに過ぎない。
ところが食べてみたらどうだ、完璧と言える仕上がりじゃないか!
マスカルポーネの味がするクリーム部分が主体で、スポンジ部分はあくまでしっとりしていて主張せずクリームの引き立て役となり、クリームとスポンジとエスプレッソの他に余分なものは入っていない、そういうティラミスだった。ペルフェット。


全国チェーンでこれが食べられるというのは僥倖というよりほかない。

リストラの憂き目に合わないためにも、せっせと食べて支えていきたい。

 

(補足)

その昔書いたコンビニティラミス食べ比べ記事