いけずのいけす

すっきり整った暮らしを夢想するアラサーゆるゆるオフィスレディです。

海の見える朝

京葉線の車窓からは、ところどころで海が見える。

通勤で利用しているので、必然的に毎朝見ることになるのだが、なかなか飽きることがない。学生の頃からずっと地下鉄通学・通勤だったので、まず外が見えること自体が新鮮だし、そのうえ海まで眺められるとなれば尚更のことだ。

 

一番のおすすめは、市川塩浜から新浦安間の新浦安寄りの箇所である。海と線路の間を隔てるものがないうえに、陸地が海側に向かって八の字に開いているので、目の前に大きく視界が広がり、それがとても清々しい。同じ時刻、同じ車両に乗っていても、海の様子は毎日違う。

 

晴れている日は水面がきらきらと眩く光り、それがどこまでも続いている。
曇っている日は音を無くしたような、平坦な世界が広がっている。
雨降りの日は視界は真っ白で、海は我々を閉じ込めるためのベールのようだ。

年末はまだ昇っている途中の太陽が見えていたのが、一日一日と窓枠に近づいていって、やがて完全に窓の外へ行ってしまう。
夏真っ盛りの今は、そんな風に太陽が低い季節があったことが嘘のようだが、これからまた一日一日と過ぎていくうちに、窓枠が朝の太陽を捕らえる日がそう遠くなくやってくるのだろう。


世界が少しずつ動いていることを、朝から感じられるのはいい。