いけずのいけす

すっきり整った暮らしを夢想するアラサーゆるゆるオフィスレディです。

エントロピーは増大するのか

エントロピー(乱雑さ)は増大する
という自然の摂理がある以上、家が散らかるのは仕方ないというのが、片付け下手な母の理論だ。


エントロピーが高い」とは
=乱雑である
=ランダムである
=偏りが少なく、一様
ということなので、例えば水とお湯をまぜた直後の液体よりも、ぬるま湯の方がエントロピーが高い。


amazon prime readingの恩恵にあずかって読んだ本で最近知ったこの事実は、エントロピーという概念に対してぼんやりと抱いてきた感覚的な印象と違っていたので、少なからず驚いた。
お湯と水、のように様々な要素が同居している方が、感覚的には「乱雑」だと思うのだが、実際はより一様な方が「乱雑さが高い」状態なのだ。


さて、家が散らかる話に戻る。

片付いている家なら、例えば物は決まった棚に収まっている。物のあるところと無いところが分かれている。つまり偏りがあるので、エントロピーは少ない。一方で散らかっている家はあらゆるところに物があり、場所による偏りがない。つまりエントロピーは高い。


「乱雑さ」という訳語を当てられたばかりに、片付け下手の言い訳に使われる憂き目にあったエントロピーという概念には感覚と実態とにズレがあったわけだが、最終的には「エントロピーは増大するから家は散らかる」というのは間違ってないんだな…とわかったという次第である。